各党党首面談と自公勉強会

1 民主党幹事長代理面談
2010年12月9日10:30から、衆議院において、枝野幸男民主党幹事長代理と、全国B型肝炎訴訟原告団との面談が行われました。
 枝野民主党幹事長代理は、「病気と裁判と、2つの苦しみと闘っておられると思います。私たちも、年内解決が図られるべきだと考えています。党として、政府に年内解決がなされるよう働きかけていきます。」と述べました。
 枝野幹事長代理は、最後に、「裁判を起こされた後になくなられた方もいらっしゃると言うことで、薬害HIV以来、健康被害をやってきていて、そういう思いは政府とも共有させていただいています。行政に預けているのではなくて、政府・与党全体として解決を図れないかと努力はしている。何とか年を越さないで解決したいという思いはある。最大限の努力は行っている。私からも政府にお伝えします。」と述べました。

2 社民党党首面談 
 つづいて、11:15から、社民党福島瑞穂党首との面談が、参議院議員会館で行われました。
福島瑞穂党首は、冒頭、「キャリアの方が、結婚をためらうという話や発症への不安のお話をお聞きしました。今日も改めて谷口さんからお話をお聞きし、どうもありがとうございます。」と述べました。
 最後に、福島党首は、「厚生労働委員会の中で、C型肝炎の時は、質問したり、超党派の動きをやってきました。民主党の中にも、当時一緒にやった皆さんもいらっしゃって、国会で質問もしましたし、国がちゃんとしなければならないという議員は多い。できるだけ早くというのも、まだ発症されていない方たちへの支援もしなくてはならないとわかりますし、超党派の動きの中でも社民党も努力していきたい。」と述べました。

3 自民党総裁面談
 13:00から、自民党本部で、自民党谷垣総裁との面談が行われました。
 それぞれ、以下のような発言がありました。
谷垣総裁
 我々からも、年内に結論が出せるよう、もっと汗をかいてくれと申し入れしたいと思う。
 勉強会は、川崎さんも、公明党の坂口さんも入っていますから、川崎さんからも言ってもらえるよう言っておきます。
 田村議員
 参考人質疑をやっていただいたんですが、原告はお呼びできませんでした。
 佐藤弁護団長の後ろに、谷口団長にお座りいただいたけれども、発言していただけなかった。
 事前には、原告団長もお呼びしていいと言うことになっていた。しかし、その後だめになりました。どういう力が働いたのか。

谷垣総裁
みなさま様々な苦しみの中で我が党にお越しくださいましてどうもありがとうございました。
 早く問題を克服しなければならない。我が党も、年内に早く決着ができるよう努力していきます。

4 たちあがれ日本幹事長面談
 13:00から、たちあがれ日本園田博之幹事長との面談が実現しました。
 私は参加できなかったので、詳細なご報告はできませんが、
B型肝炎訴訟原告の皆さま病との闘いに勝って下さい。われわれはせめて和解協議、希望に沿えるよう頑張ります。」
というメッセージをいただきました。

5 自公勉強会
 16:30から、衆議院第1議員会館において、自民党公明党による勉強会が開催されました。
 田村憲久議員、川崎二郎議員、丸川珠代議員、坂口力議員、渡辺孝男議員が参加されました。
 谷口代表から、要請書を提出しました。以下、議員の方々の発言です。
 自民党田村憲久議員
本当に大変な胸の内をお聞かせいただきました。
 公明党坂口力議員
 皆さんに何度かお会いさせていただいて、いろんな立場のお話をお聞きして、それぞれの苦しみ、ご家族の大変なお苦しみ、様々なお話をお聞きして、心中いかばかりかとお察しします。
 政府と皆さんの話し合いが中心になる。その話し合いが早く進むことが大事。我々は、そこが早く進むように努力するのが役割です。
 現在の政権が皆様方とお話し合いをするのを、できるだけバックアップすると言うことになるので、我々からも早く決着してほしいと言うことは言いますし、弁護団の先生方の方もお話を進めていただきたいと思います。
 問題点は明らかになってきています。キャリアの方々をどう見るのか、肝硬変・肝ガン・慢性肝炎の方々のそれぞれの段階の方々に対してどのように対応していくのかというものも決定していかなければならない。
 渡辺孝男公明党公明党厚生労働部会長
集団予防接種でなってしまったと言うことに対して、医師の一人として、国の責任は重いと思います。当然ながら、キャリアの方でも苦しみ、家族の方の苦しみがある、国の方もきちんとした補償をしていかなければならない。細かなところで証拠を求めて排除しないようにしていかなければならない。
 解決がずるずるきてしまうことは残念。皆様の声が生かされる解決になるようがんばっていきます。
 自民党丸川珠代議員
 何とかお力になれるよう、力を合わせながら、今の政府の立場をただしていきたいと思っています。
 年内合意を目指すという自分の言葉を簡単に考えていることは情けないです。国会で言ったことを軽々しく考えてほしくない。
 裁判所が国に対して、協議の場を持つよう働きかけているのに、国がその姿勢を示さないというのは、解決する気があるのか。基本合意という言葉を口にした以上、協議の場に出てきて結果に結びつくようにしなければならない。
 自民党田村憲久議員
 皆様方は、先般、公明党党首と面談されたとお聞きしています。今日、谷垣総裁も面談を致しました。
 政府の対応が不信感を持つような対応で、年内和解協議は、国会でもされていますが、実際には、国会でも、参考人質疑をやったにもかかわらず、弁護団はいいけれども原告団はだめだという話が出てきた。官房長官の言葉とは全く違う対応に憤りを覚える。裁判長が、キャリアの方々も含めた対応を政府に求めているのに、何も回答を持ってこない協議が続いていて、さらに努力をするよう求める言葉があったと聞いている。
 決定するのは政府なので、それを促すのが我々の役割ですので、自公と言うことで承って、少なくとも野党全体で何らかのアクションをできないかと考えておりまして、今日ご出席賜っておりませんが、公明党の赤松議員に対して、来週くらいに政府に申し入れできないかとお話ししておりますので、このあと渡辺部会長と相談させていただいて、検討していきたいと思っております。
 あと22日の期日しかないので、われわれもがんばっていきます。
 足並みをそろえてがんばっていきましょう。

5 厚生労働省記者会記者会見
 原告団代表谷口さん
 私が39歳の時に慢性肝炎を発症し、2人の子供のことを考えてようやく自殺を思いとどまったときから、今日で21回目の誕生日を迎えました。
 今日はとてもうれしいプレゼントをいただきました。
 自民党公明党の勉強会で、田村議員は、全党に対して、B型肝炎問題のキャリアを含む年内解決を求める政府への要請を呼びかけると約束してくださいました。
 年内解決へ奇跡の嵐が吹き荒れると信じています。
 7日の協議で国が何も提示してこなかったので、2日間力の限り行動してきました。最後に、自民公明の勉強会で、田村議員から力強い応援の言葉をいただき、涙が出ました。