院内集会とみんなの党、共産党党首面談

1 院内集会
 2010年12月8日14:00から、衆議院第2議員会館第1会議室で、B型肝炎訴訟の早期全面解決を目指す院内集会が開かれました。
 谷口三枝子全国原告団代表は、昨日の裁判所の所見を元に、キャリアを切り捨てない年内全面解決を強く訴えました。
 参加された議員から、以下のあいさつがありました。
民主党山井和則議員:谷口代表のお話は、胸が締め付けられる思いです。ご病気で苦しんでおられる方が、何度も国会へきて座り込みをしなければならないということであってはならない。
 民主党も、年内和解はあきらめていない。明日は、枝野幹事長代理が面談します。薬害エイズの時には、菅さんと一緒に取り組んだかたです。
 私も年内は国会におりますので、年内の大筋合意に向かって努力を続けていきたいと思っています。
民主党柚木道義議員:薬害肝炎の時に、超党派議員連盟ができた。年を越してしまうと言うことの重みを、議員が受け止めて、年内合意を実現しなければならない。
 裁判所は、キャリアの方も含めた解決を求めている。
自民党加藤勝信議員:与党ががんばらなければならない。野党も自分の問題として全力でがんばっていきます。自民党は、明日総裁が面談をいたします。
 与党の皆さんがよりがんばっていただけるような環境整備に最後まで努力させていただきます。
公明党赤松正雄議員:私自身の経験として、副大臣の時代に、厚生労働省の官僚がなかなか原告と会わせなかった。そういうことであってはいけないという思いを強く持ちました。ことの本質は、厚生労働大臣官房長官、総理大臣の皆さんがちゃんと会うと言うことが一番大事だと思います。
 年の暮れになると、全部年内に解決しようとなるかもしれない。
 山井議員はじめ民主党議員をしっかり支えるためにがんばります。
 谷口さんの笑顔がみられるようにがんばります。
民主党福田衣里子議員:和解期日は、12月22日を年内に残すのみとなりました。寒くなって参りましたが、皆さんに負担をかけないように、私たちはがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
民主党三宅雪子議員:福田議員と一緒に衆議院厚生労働委員会にいる。被害者の方々の話をお聞きして、私もこの問題の解決に努力していきたい。
共産党田村智子議員:裁判所は、何度もキャリアの方を救済するよう国を諭し、ただしているにもかかわらず、国の姿勢が変わらない。一日も早く変えていかなければならない。
共産党高橋千鶴子議員:昨日も裁判所で勧告が出されている。これを武器にして、年内解決へ向けて最後の力を出していきたい。
自民党田村憲久議員:年内解決に向けてのアクションを行っていきたい。明日、自公の勉強会を開催するが、そこで野党への呼びかけを行いたい。できれば民主党にも参加してもらえるように進めていきたい。
自民党あべ俊子議員:政府がほんとうに命を大事にするのかが問われている。年内に解決しなければならない。私も看護師としてがんばっていきたい。
ORANGE☆SUPORT東京の貞富さん(東京大学4年生):支援を始めて、もう1年たってしまいました。原告さんたちは、暑いときも寒いときも戦ってこられました。年内に解決がなされるよう支援していきます。メッセージフラッグの活動や、大学でのシンポジウムを行っていきます。
2 みんなの党党首面談
 15:00から、衆議院第2議員会館で、みんなの党渡辺喜美代表との面談が行われました。
 私は出席できなかったので、詳細はご報告できませんが、渡辺代表は、オレンジメッセージに、「同心成就」という言葉を書かれました。
 その意味は、「原告の皆さんと同じ気持ちで、なしとげる」ということだそうです。
 年内全面解決への大きな力をいただきました。
3 日本共産党志位委員長面談
 16:00から、日本共産党本部で、共産党ヒアリングが行われました。
 谷口三枝子全国原告団代表は、年内全面解決を求める要請書を、志位委員長に渡しました。
 その後、原告や議員の方々からのあいさつがありました。
志位委員長:政府が解決の姿勢を示していない中で、政治の責任は重い。
 キャリアの被害を、除斥を理由として切り捨てるのはまさに許されない。
 いつ発症するかという不安におびえながら生活をされる、精神的、経済的不安は計り知れない。不安として何ら変わりない無症候性キャリアを絶対切り捨てることはできない。
 C型とB型を区別するのは許されない。
 父が輸血でC型肝炎に感染し、慢性肝炎から肝硬変になり数十年苦しんだ。肝炎を患って苦しんでいる患者さんやご家族のことはよくわかります。
 B型は、不安定で急に悪くなることがある。C型はインターフェロンで治る人もいる。
 格差を付けるというのは全く道理が通らない。
 認定基準を狭める点も、被害者が証明責任を負うというのはおかしい。被害者であること打ち消す証拠を出すのは国の責任です。
 10月19日に懇談を行い、11月26日には参考人質疑が実現しました。
 B型肝炎の問題は、国会で論じ尽くされている。
 野党も、明日出そろってくるでしょうから、与党へ働きかけを行っていきたい。超党派で一刻も早く年内解決に手を取り合っていきたい。
 厚生労働省を包囲できるよう、打てる手はすべて打っていきたい。大変な中で繰り返しの要請に足を運んでいただきまして、恐縮しております。解決のために力を尽くしていきます。
高橋千鶴子議員:薬害肝炎の時と比べて、皆さんはどうなっているのだろうと思っていらっしゃると思います。1日170人亡くなっていると攻めていた人が政府に入って、自分が攻めていた人から攻められている。自民党の田村議員も、野党になって、やっと気がついたことがある、この問題を何とか解決しなければならないとおっしゃっている。
 与党も、官邸は厳しいことを言っているが、民主党の皆さんも、本当は解決したいと思っていらっしゃると思うので、3年前よりも、連合する条件はある。自民党の田村議員は、明日、自公で行動するとおっしゃっています。是非一緒にがんばろうと言い合っています。
田村智子議員:参議院でも、集中審議が必要だという意見は、与野党で出されていた。ここまできたら、超党派で政府を動かしていきたい。厚生労働省の前での泊まり込みまで行っての座り込みまでして、これ以上何ができるんだと言うところまできている。
仁比そうへい前議員:B型肝炎の国の言い分の不合理さは、官僚が机の上で作り出してきたもので、皆さんお一人お一人の人生によって見事に覆されていると感じる。現実に苦しんでいる患者・被害者の苦しみを否定するような提案が認められるはずがない。そのような立場にこだわれば、政府は国民から失望されることははっきりしている。