2023-01-01から1年間の記事一覧

「日本のデジタル社会と法規制-プライバシーと民主主義を守るために-」の出版

2022年の日弁連人権擁護大会「デジタル社会の光と陰-便利さに隠されたプライバシー・民主主義の危機-」の報告書と、現場で行われた研究者、ジャーナリスト、もと政策担当者を招いて行われたパネルディスカッションを収録した本が出版されました。 デジ…

医療情報のデータベース化とプライバシーの危機 ③

けんりほうnews 277号(2023.10.20発行)に掲載されました。 (なお、本稿は、筆者が「月刊保団連 1389号 2023.2」に投稿した文章をもとに加筆して再構成したものです。これが最後です。) 1 海外の医療データベース事情 202…

医療情報のデータベース化とプライバシーの危機②

けんりほうnews 276号(2023.7.20発行)に掲載されました。 (なお、本稿は、筆者が「月刊保団連 1389号 2023.2」に投稿した文章をもとに加筆して再構成したものです。あと1回の投稿が予定されています。) 1 PHR・EHRで…

医療情報のデータベース化とプライバシーの危機 ①

けんりほうnews 275号(2023.5.20発行)に掲載されました。 (なお、本稿は、筆者が「月刊保団連 1389号 2023.2」に投稿した文章をもとに加筆して再構成したものです。あと1,2回の投稿が予定されています。) 1 医療情報のデ…

救援新聞「監視・管理社会を考える」②顔認証カメラ

本日発行の救援新聞で、表記の記事が掲載されました。 私は日弁連情報問題対策委員会で監視カメラのプライシー侵害の問題点を担当しています。まず、監視カメラと比較して顔認証カメラは何が違うのか、お話します。 高い精度で顔認証個人を特定 顔認証は、① …

医療情報の結合とプライバシーの危機

2023年2月1日発行の月間保団連に、依頼を受けて投稿しました。 (サマリー) 「医療情報は、プライバシー保護のため分散管理が原則である。医療情報の結合には、それを許容する個別の法律と、結合の必要性と相当性(プライバシー侵害の程度を超えない…