B型肝炎訴訟で自民党が総裁談話

谷垣総裁との面談

 2010年4月20日11:00より、全国から集まったB型肝炎訴訟原告団弁護団は、日比谷公園のカモメの広場において、政府に対し、早期に和解すること、および担当閣僚が、原告の声を聞くために面談することを求めて、抗議の座り込みを行いました。
 11:30から、自民党本部4階において、原告団弁護団と、自民党谷垣禎一総裁との面談が実現しました。
 大村秀章議員のご尽力により、谷垣総裁より、以下の談話が公表されました。
「現在行われているB型肝炎訴訟について、政府が和解に向けて早急に協議に応じることとし、適切な解決策と救済策を講じるべきと考えます。
 鳩山総理はじめ政府においては、いつまでも『政府部内で総合的に検討する』というような官僚的な答弁に終始し、問題を先送りするのではなく、和解に向けて具体的協議開始の決定を強く求めるものであります。」
 国会でも、午後1時から、参議院厚生労働委員会において、自民党丸川珠代議員から、B型肝炎訴訟に関する質問がなされました。
 丸川議員は、2007年3月28日の衆議院厚生労働委員会での、薬害肝炎問題で政府を追及する民主党山井政務官の以下の質問を引用しました。
「私は、国会議員として恥ずかしくて仕方がありません。もっとも苦しい立場におかれている肝炎の方々本人が、自分の健康を顧みず座り込みをしないと、大臣が会いもしない。」
「患者の方、原告の方には時間がないんですよ。もう、今日、明日、がんが発症するんじゃないか、もう余命1年、2年じゃないか、みんなそういうことにおびえておられながらやっておられるんですよ。」
 そして、丸川議員は、「そこに座ったとたんに言うことが180度変わるんですか。何が政治主導ですか。」と厳しく詰め寄りましたが、長妻厚生労働大臣の回答は、全く変化がありませんでした。
 午後2時40分から、同じく日本共産党小池晃議員からも、「省内で検討しているというA案、B案、C案の中身は全く明らかになっていない。これは密室で官僚と一緒に検討して答えが出るんですか。責任ある対応ができないから会わないと言うけれども、原告団弁護団に話を聞くと言うことをやって初めて責任ある対応ができるんじゃないですか。」「国民は何のためにあなた達に政権を渡したんですか。野党の時だったら、真っ先にあなた達駆け付けて会いなさいと言っていたじゃないですか。こんな冷たい官僚的な対応をするために政権交代したんじゃないですよ。」という厳しい追及がなされました。しかし、長妻厚生労働大臣の回答は、全く変化がありませんでした。
 午後3時すぎ、民主党から、座り込みのテントのところに、民主党細野豪志議員、福田衣理子議員ら4名が訪れました。
 しかし、座り込みをしていた原告は、和解協議にも入らない、面談もしない民主党の対応に対して、静かに、しかし厳しく追及して、騒然とした雰囲気になりました。
 午後5時15分からは、自民党加藤勝信議員を先頭にして、日比谷公園から銀座を通り、東京駅まで約1時間、抗議のデモ行進を行いました。