B型肝炎東京行動

 2010年9月16日、全国B型肝炎訴訟原告団弁護団は、東京で、早期全面解決を求める東京行動を行いました。
 11:50に、菅首相への面談要請を行いました。
 12:00から、首相官邸前で、街頭行動を行いました。
 13:00に、衆議院第1議員会館で、社民党ヒアリングが行われました。
 阿部知子議員が参加され、和解の状況や早期全面解決の必要性について、原告団弁護団が訴えました。
 阿部議員は、「B型肝炎は、ウイルスとその人の免疫の戦いなので、苦しい闘病生活を強いられたり、突然ガンを発症したりして、皆さん苦しんでおられます。国が行った予防接種が原因である以上、早急に解決していかなければならない。私も精一杯とりくんでいきます。」と述べられました。
 14:00から衆議院第2議員会館で、公明党ヒアリングが行われました(同じ時刻で、自民党ヒアリングも行われていますが、出席できていないので詳細がご報告できません。)。
 肝炎問題、厚生労働委員会関係の衆参10名の議員が参加されました。
 札幌原告の高橋代表、広島訴訟と大阪訴訟の匿名のキャリア原告、九州原告の榊原副代表が、被害を語り、早期全面解決を訴えました。
 古屋範子議員は、「みなさんに時間がないことはよく分かりました。結婚や出産に不安があるという若い女性のキャリアの被害も察するにあまりある。民主党は、野党時代にはすぐ解決するよう言っていたのだから、速やかに解決するよう求めていきたい。」と述べられました。
 渡辺孝男議員は、「政府の提案は、みんなを救う形になっていない。キャリアの方、母を亡くした方などが外される。自分の責任によらない被害を受けておられるB型肝炎被害者には、C型肝炎なみの保障が必要だ。」と述べられました。
 坂口力議員は、「和解勧告に基づく和解である以上、政府にも、2階から飛び降りるような覚悟が必要だ。」と述べられました。
最後に、赤松正雄議員は、「長妻厚労大臣は、変わるかもしれないが、その場合でも新しい厚労大臣に働きかけていく。」と述べられました。
 15:00から参議院議員会館で民主党肝炎対策推進議員連盟ヒアリングが行われました。
 はじめに、柚木道義議員から、肝炎対策議連としてお話を伺う機会を設けたと趣旨を説明されました。
 続いて、福田衣理子事務局長から、「代表選が行われ、内閣の改造があっても、肝炎対策議連は、変わらず機能していきます。年内解決を目指していきます。」とのあいさつがありました。
 全国原告団代表の谷口三枝子さんは、「私たちは、闘病をしたり、何度もガンを再発したりしている厳しい状況の被害者です。苦しい体を引きずって全国から集まっています。最高裁判決が出て4年以上になるのに、被害者はいつまで闘わなければならないのですか。早く解決してください。」と訴えました。
 柚木議員は、「今日頂いた4点につきましては、政府の構成がどのようになろうとも、政府に伝える仲介をしていきます。長妻厚生労働大臣が、10月12日に具体的な案を提出するとおっしゃっていることは、実現できるように働きかけていきます。」と述べられました。
 福田議員「長妻厚生労働大臣は、今年中の解決を強く望んでいます。私たちもそれを望んでいます。菅総理には、薬害エイズの後はB型肝炎訴訟と言うつもりで取り組んで頂くよう、訴えていきます。」と述べられました。
 細野豪志議員は、「みなさんからすると、国の態度は不誠実だと思われると思います。しかし、議連のメンバーががんばって、ようやくここまで提案をしてきたということはご理解頂きたい。まだ皆さんの立場と政府の立場には開きがある。しかし時間も大事です。官房長官にもお伝えして、できるだけ早期の解決を目指して、最大限の努力をしていく。最後まで責任を持ってやっていきます。12月22日までの和解協議が設定されていますが、年内というのはあまりにも悠長なので、少しでも早く和解が成立するようがんばっていきたい。皆さんの思いを無駄にすることのないようがんばっていきたい。」と力強く述べられました。
 17:00から、参議院議員会館で共産党ヒアリングが行われました(16:30から、みんなの党ヒアリングが行われていますが、参加できなかったので、ご報告できません。)。
 6名の議員と、前議員の仁比そうへい弁護士が参加されました。
 高橋千鶴子議員は、「キャリアの方に対して、発症してから一時金を出すのだからいいという話ではない。裁判を引き延ばして、20年経ったからダメというのは許されない。
予防接種台帳の調査は現実的ではない。接種義務があったのだから、証明を求めるべきではない。最高裁判決よりも後退することは許されない。最高裁判決がスタートラインで、ここから積み上げないといけない。新しい体制に対して、皆さんの要望を突きつけて頑張っていきたい。」と述べられました。