B型肝炎訴訟院内集会

2010年9月2日14:00から、全国B型肝炎訴訟原告団弁護団は、参議院議員会館101会議室において、「B型肝炎訴訟の早期全面解決を求める集い」を開催しました。
 全国原告団代表谷口三枝子さんと、全国弁護団代表佐藤哲之弁護士の挨拶の後、参加されている議員の方々からご挨拶をいただきました(以下、発言順に)。
 日本共産党の紙智子議員は、「3月の和解勧告から、原告の皆さんは、長い間待たれていた。国が全体像を示したと言っているわりには、内容がひどくて、がっかりされていると思う。キャリアの切り捨ても、除斥期間も、正義に反している。私も許せない気持ちだ。見直しをさせていくようがんばっていきます。」と述べられました。
 自由民主党加藤勝信議員は、「救済範囲を広げると、賠償額を減らさないといけないなどと言われているが、(予算の)総額ありきなのではないか。それでよいのか。因果関係に関する考え方も後退しているのではないか。国会で引き続き取り組んでいきたい。」と述べられました。
 民主党の福田衣理子議員は、「B型肝炎問題の解決に全力を尽くさなければならない。年内に解決しなければならない。国の案は、原告さんたちの意見を受けて再度検討する余地のあるものであり、これ以上変わらないという案ではない。」と述べられました。
 民主党柚木道義議員は、「しっかり詰めていく必要がある。母子手帳の代償をどうするのか。和解金をどうするのか。線引き無き救済を1人も漏らすことなくするためには、合理的金額をどうするのか、これをどう両立させるのか。国も予算をきめているだろうが、変わらないと言うことでもないだろうから、納得できる解決となるよう活動したい。除斥期間については、被害者が問題点を知るための努力を国がどうしてきたのか、という検証が必要。」と述べられました。
 社会民主党副幹事長中島隆利議員は、「肝炎被害者が救済されないで放置されている。党内では阿部先生がとりまとめておられる。全面救済のための活動が国会議員に求められている。一日も早く救済されるよう取り組んでいく。」と述べられました。
 自由民主党大村秀章議員は、「各党派の垣根をなくして解決に取り組んでいきたい。一日も早く和解協議を進めて解決を図るべきだと言い続けた。昨日の案も、原告さんのご意見を聞いてまた変わると聞いている。国は、解決案を示す責任がある。引き続き国会の場で主張していきたい。福田議員は、3年前の和解勧告から年内和解に向けてご活躍された。この集会に参加した皆さんが納得のいく救済方法を模索して、一日も早く前に向けて進めていきたい。」と述べられました。
 公明党渡辺孝男議員は、「私も医師の1人である。予防接種の回しうちで、被害者には何の責任もない。額も示されず、国はまだまだ及び腰で、被害者を救う形になっていない。自分の責任でなく肝炎で苦しんでいる方々を救わなければならない。」と述べられました。
公明党の赤松正雄議員は、「人間の命の問題なので、与党も野党もなく、必ず合意ができると思っています。民主党は、野党の時にはできると思ったんでしょうが、官僚と接して、やっぱり難しいなと思っているのではないか。しかし、これから大きく前進できる可能性がある。」と述べられました。
 その後、弁護団原告団から意見を述べました。
最後に、学生さんから、今後の宣伝行動の予定が説明されました。
 山手線29駅を、署名と宣伝をしながら8日間かけて回るという企画(9月20日16時有楽町出発、10月16日新橋着)があります。
 また、10月17日には、全国一斉シンポジウムが行われます。このときには、ユー・ストリームを使用した企画になるそうです。
 党派を超えた、B型肝炎訴訟の早期解決の必要性、より具体的には、年内解決の必要性が共通認識となった集会として大変意義の大きいものでした。