ドイツ調査旅行 その2

 午前中、今回の訪問先への調査スケジュール確認の打ち合わせをしました(日曜日ですが、誰からも、全く何らの異論も出ません。さすが、日弁連の調査旅行です。)。
 訪問先ごとに質問担当者と、書記担当者を割り振りました。
 私は、データコミッショナー(データ保護監察官がいる事務所のこと)3カ所を中心として担当することになりました。
 お昼前にミュンスター市街に出て、この日程中わずかこの日しかない自由行動の日に観光をしてきました。
 武村先生は、レンタサイクルで、一人だけ別行動でサイクリングを楽しんでこられました。後で聞くと、70キロは走ってきたとのことで、かなり本格的でした。ミュンスターは、自転車道の整備が進んでいることでヨーロッパ中に知られている町のようで、市街地にも広々とした自転車道が続いていました。
 市街地の何でもない公園にリスがいて、やはりドイツは違うなあと思いました。都市に緑が多くて、散策が快適です。
 お昼に、この時期の特産というホワイトアスパラガスを食べました。お皿に出てくる部分だけで、直径が3,4センチ位ある太いもので、みずみずしく、しゃきしゃきとした歯ごたえがおいしいものでした。
 夕方には、1日遅れの稲森先生が到着され、4日だけ通訳を御願いしている弁護士の田中先生も到着されたので、夕食に行き、そこでもホワイトアスパラガスを食べました。
 ミュンスターは、ドイツ北西部の、ノルトライン=ヴェストファーレン州にある、観光ではあまり行かない地方都市で、ホワイトアスパラガスの特産地でした。全体の日程を振り返って考えると、ここで食べたものが、最高でした。
 宿泊したのは、ミュンスターからさらに15キロ位はなれたアルテンベルグという田舎町で、中心にある信号から、東西南北にそれぞれ3、400メートルぐらい歩いたら、建物やお店が無くなってしまうほどのこじんまりとした町でした。それでも立派な教会があり、生活に必要な商店やレストランはそろっていました。
 ドイツでは、労働時間短縮を行う政策のため、日曜日は法律で原則として飲食店以外の店舗の営業が禁止されていて、例外として許されているガソリンスタンドで、ミネラルウォーターを買いました。ドイツの法政策は、とにかく理詰めで徹底しており、大変興味深いものです。