ドイツ調査旅行 その1

 今年の11月1日に浜松市で行われる、人権大会第1シンポジウム(監視社会)の海外視察旅行に出かけました。
 ドイツにおけるテロ対策法制と、それに対する活動を見ること、そして、個人情報の取り扱いに関して20年以上の活動を行っている監督機関としてのデータ保護監察官の活動を聞き取ることを目標として、訪問先を調整してきました。
 3月頃から、石村善治先生(福岡大学名誉教授)と相談しながら、ドイツのデータ保護監察官の事務所や、行政法の研究者と連絡を取ってきました。
 日弁連の調査旅行は、ほとんど自由時間が無く、大変厳しいものになると前々から聞いていました。自分が参加することがあるとはあまり考えていなかったのですが、実際に自分の興味のある分野の調査になると、「ここも聞き取りしたい。あそこにも行っておきたい。」という場所が出てきて、他の参加者のご希望等を調整するうちに、ドイツだけで10カ所になってしまいました。
 旅行自体は6月2日発9日戻りですが、調査できる日程は、この間の月曜から金曜まで5日間しかないため、平均1日2カ所(午前、午後1カ所ずつ)で、移動を考えると、大変過酷な日程です。
 とはいえ、海外旅行は、日常生活から離れるし、聞き取り終了後、つまり夕方以降に根を詰めて残業をすることもあまり考えられないので、出てしまえば、かなり気楽です。
 今年は、参加者のスケジュールがまちまちだったため、ほぼ現地集合ということになり、私は大韓航空を利用し、ソウル(インチョン)経由でフランクフルトに行きました。
 福岡からだと、関空や成田に行ってヨーロッパと逆行する必要がないので、少なくとも1時間は飛行時間が短縮できます。
大韓航空は、映画も音楽もゲームもそこそこ充実しており、食事に出てきたビビンバもおいしくて快適でした。
 フランクフルトで、成田経由、関空経由の参加者と合流し、ミュンスター空港へ移動し、とりあえず1日目は無事宿泊地に到着しました。