肝炎対策基本法制定に向けての結団式など

 13:20から、衆議院第1議員会館で、肝炎対策基本法制定に向けての、日肝協、薬害肝炎原告団B型肝炎訴訟原告団の3団体による、今後の活動を共同して行うという意味での結団式が行われました。
 現在、肝炎患者に対する治療費助成は、法律上の明確な根拠がなく、予算措置によってインターフェロン治療費に対するものだけが実施されています。
 しかしながら、国の誤った政策による被害者は、肝炎の患者さんだけではなく、肝硬変や肝ガンに進行した患者さんも全く同じですが、これらに対する有効な治療が対象になっていません。
 B型肝炎の患者さんは、助成の対象となるインターフェロン治療が有効でなく(一般に30%程度有効とされていますが、35才を超えると推奨されていないため、平均年齢50歳前後になるほとんどの患者さんはチャレンジすること自体困難です)、むしろ抗ウイルス薬に対する月額2万円程度の負担に対する手当が全く放置されたままです。
 国の明確な政策責任が最高裁で認められているB型肝炎の患者さんたちに対しても、安心して治療を受けられる体制の確立が必要不可欠です。
 今日は、このような肝炎治療に対する恒久対策を検討するためのテーブルに、B型肝炎原告団がつくことができたという意味で大きな前進だったと思います。
 この結団式の前後にも、政党のヒアリングが行われ、B型肝炎の原告さんたちが、その被害と、治療助成の必要性を訴えました。九州の原告は、ここでも大活躍でした。
 議員の方たちにも、十分にその思いは伝わったように思いました。
 今後とも、3団体は協力して恒久対策に取り組んでいきますので、皆様のご支援をお願いいたします。
 
 また、18:00から発明会館において、薬害肝炎訴訟の、国との基本合意1周年記念集会が実施されました。
 C型肝炎患者として苦しいインターフェロン治療を乗り越えた森進一さんの、「強いものが正義で、正義が強くない社会は変わらなければならない」という言葉が心に残りました。
 なお、最後のリレートークで、東京のB型肝炎原告団長である桜井さんも挨拶をされました。