B型肝炎九州訴訟第5次提訴、全国一斉提訴

 15:00に、福岡地方裁判所に、B型肝炎九州訴訟の第5次提訴を行いました。
 原告の数が101名となり、100名を超えました。
 また、全国でも一斉提訴を行い、全国の原告が285名になりました。
 九州訴訟第5次原告の30代の男性は、高校生の時の献血で、献血に適しないと指摘され、その後それがB型肝炎のキャリアだということがわかりました。体のだるさを感じながら生活してきましたが、25歳の時に訪れた病院で、慢性肝炎の診断を受けました。抗ウイルス薬を飲み続けなければならず、治療費に月額1万円かかっています。安心して治療を受けられる体制を求めたいと提訴されましたが、偏見により自分の仕事や家族の生活に対する差別を受けるおそれがあるとして実名公表を見送られました。
 提訴の概要は以下の通りです。 

 第1 第5次提訴の概要
 1 原告、被害者
    原告は10名(男性7名、女性3名)。
    被害者は7名(男性6名、女性1名)。
 2 生存被害者年齢
    30代 1名 40代 3名、50代 2名
    平均年齢 44.8歳
 3 原告年齢
    10代 1名、20代2名、30代1名 40代 3名、50代 2名
    平均年齢 38.1歳
 4 原告居住地 福岡県10名
 5 肝炎のステージと請求額
   合計 2億6400万円
     慢性肝炎     3300万円  6名
     死亡       6600万円  1名
 6 全体の原告数
   今日、福岡で10名(被害者7名)の原告が提訴したため、福岡地裁における九州訴訟の原告は合計101名  に(被害者数97名)。

第2 各地での提訴状況
 1 今回の提訴前
   全国9地裁、原告数241名(被害者数239名)
   札幌38名、東京23名(被害者22名)、新潟4名、静岡11名、広島42名、大阪20名、鳥取7名、松  江5名、福岡91名(被害者90名)
 2 今回の提訴後
   今回の全国提訴は、以下の通り。
   札幌7名、東京13名、新潟3名、大阪8名、広島2名、松江1名、福岡10名(被害者数7名)の7地裁4  4名(被害者数41名)が提訴。
   今回の提訴により、全国の原告総数は、9地裁で285名(被害者数280名)になった。