B型肝炎九州訴訟第3次提訴

1 九州訴訟第3次提訴

 14時30分から、B型肝炎九州訴訟第3次提訴を行いました。
 今回は、25名の原告が提訴されました。
 22名が予防接種による直接の感染被害者(うち2名が死亡)で、4名が、直接被害者からの母子感染者、1名が死亡被害者の相続人でした(もう1名の死亡被害者の相続人2名は、みずからも母子感染被害者でもあります)。
 九州訴訟の原告は、第1次20名、第2次24名とあわせて、69名になりました。

 生存被害者は、20代 2名、30代 4名、40代 9名、50代 7名、60代 2名でした。
 原告の住所は、福岡県16名、佐賀県4名、大分県1名、長崎県1名、宮崎県1名、鹿児島県1名、山口県1名でした。
 また、被害者の内訳は、無症候性キャリア4名 慢性肝炎16名 肝硬変・肝癌4名 死亡2名でした。

 今回宮崎県から初めて提訴された実名原告の濱砂澤治さん(79歳)は、平成16年12月に、食道静脈瘤破裂で倒れたことで発覚したご長男の肝硬変の原因が、国の予防接種の回しうちが原因であることを知り、ご長男のために提訴の準備を進めてこられました。
 しかし、その途中で、今年の6月に、ご長男は50歳の若さで肝硬変によりお亡くなりになりました。
 濱砂さんは、「国の誤った政策で、この世を去る人が長男だけでなく全国に多くいらっしゃると思います。すでに最高裁で国の責任が認められているのですから、今回の損害賠償請求については、国は争うことなく患者および遺族を救済してくださるよう提起するものであります。患者および遺族の先頭に立って闘う気持ちであります。」と述べられました。

2 全国の原告数

 今回の提訴により、全国B型肝炎訴訟では、札幌31名、東京17名(被害者数16名)、静岡8名、広島36名、大阪9名、鳥取7名、松江3名、福岡69名で、全国の原告数は180名(被害者数179名)になりました。
 B型肝炎被害者の早期救済のために、今後も、一人でも多くの被害者の力を合わせることができるよう、提訴を続けていきます。お問い合わせは、092−894−1781までお願いいたします。