B型肝炎訴訟全国提訴

1 九州訴訟第2次提訴
 15:30に、福岡地方裁判所に、B型肝炎九州訴訟の第2次提訴を行いました。
 原告は、原告番号21番から44番の24名で、生存被害者22名(男性14名、女性8名)、遺族2名(死亡被害者は1名)でした。
 生存被害者は、30代 4名、40代 5名、50代 10名、60代 3名で、被害者の居住地は、死亡被害者も含め、福岡県17名、佐賀県1名、大分県1名、熊本県2名、長崎県1名、山口県1名でした。
 また、被害者の内訳は、無症候性キャリア1名 慢性肝炎12名 肝硬変・肝癌9名 死亡1名でした。
 実名原告の1人の窪山さんは、「なぜ国は注射器の使い回しが危険だと知っていて放置したのか。病気を予防するための注射で病気にさせられるとは思わなかった。」と訴えました。窪山さんは、ある夜、気丈に振る舞っていた妻が布団の中で声を殺して泣いているのを聞いて、つらかった、という思いを、記者会見の席で声を詰まらせながら話されました。また、いつも財布に入れている、おじいちゃん長生きしてね、と孫が折ってくれた亀の折り紙を見せ、「訴訟の決着がつくころ、生きているかは分かりません。でも今は生き続けることが自分の仕事だと思います。」と語りました。
2 全国いっせい提訴
 今日、東京(11名),大阪(5名),札幌(9名)、広島(12名)、鳥取(6名)において、合計43名も同時提訴しました。特に東京と大阪は初の提訴であり、厚生労働省の責任を問う舞台が整いました。福岡の24名をあわせると、今日だけで67名の大量提訴となります。
 先行訴訟をあわせると、全国で113名の原告がこの訴訟を戦うことになりました。
 (この提訴より前は、静岡で、1名先行訴訟が行われていますが、2008年以降の提訴では、札幌14名(3/28に5名、5/30に9名)、静岡7名(7/23)、広島3名(5/30)、鳥取1名(5/30)、福岡20名(5/30)の合計45名の原告が提訴していました。)
3 慢性B型肝炎110番
 提訴後に、全国の弁護団は、国のずさんな政策による被害者の声を集めるため、各地で110番活動を行います。
 福岡では、8月1日(金)13:00〜19:00,8月2日(土)10:00〜16:00に、092−724−6920で、予防接種が原因と考えられるB型肝炎患者・家族の方の訴訟に関する電話相談を受け付けます。
 また、第3次提訴に向けた提訴説明会を、8月23日14:00から、福岡県弁護士会館3階で実施する予定です。
 心当たりのある方は、是非御連絡下さい。