B型肝炎訴訟追加提訴とJ−WAVE出演

1 B型肝炎訴訟追加提訴
 2012年2月29日16:00,福岡地方裁判所に、以下の通りのB型肝炎九州訴訟の追加提訴を行いました。
 本日は、全国一斉追加提訴だったので、九州訴訟では、熊本地裁鹿児島地裁にも提訴しています。
 九州訴訟原告団が500名を超え、全国の原告団が3000名を超えました。
2 J−WAVE
 20:55頃から、J−WAVEの「JAM THE WORLD」という番組で、ジャーナリストの堤未果さんと対談しました。
 今年1月19日の日弁連理事会で承認され、2月8日に警察庁に持参した、「監視カメラに対する法的規制に関する意見書」をもとに、監視カメラの現状と問題点について話しました。
 現在の監視カメラが、(1)人の顔をいわば検索キーワードとして人の行動を検索可能なものになっていること、(2)本来は、警察が人の顔の写真を撮ること自体が原則禁止されていて、自動車の自動速度取り締まり機(オービス)のように、速度違反をした犯人だけを撮影することは認められているが、罪もない市民を無差別に撮影することは禁止されていること、(3)犯罪抑止効果については、監視カメラの設置場所から、周囲に犯罪場所が移動するだけであって、警察庁も、平成21年と22年のJR川崎駅東口の監視カメラの効果としては、移動効果しか確認できず、これは悪影響としか言えないことを認めていること、(4)警察は、この数年、ビラをマンションに配る人を犯罪者扱いしているので、監視カメラは、政府を批判する人を犯罪者として監視するネットワークになる危険があること等を指摘しました。
 後半では、「人権とは何ですか?」などとアドリブの質問を受けましたが、なんとか楽しく答えられたのではないかと思います。

* 九州訴訟(福岡地裁)追加提訴の概要
 1 原告、被害者
   福岡地裁 原告103名(被害者96名)
 キャリア(600万円)21名、
 慢性肝炎(1250万円)43名、
 肝硬変(軽度・2500万円)7名、
 肝硬変(重度・3600万円)4名、
 ガン(3600万円)17名、
 死亡(3600万円)4名(原告11名)
   熊本地裁 原告6名(被害者6名) 慢性肝炎6名
   鹿児島地裁 原告6名(被害者6名) 慢性肝炎3名、肝硬変(重度)1名、ガン2名
 2 原告居住地(福岡地裁提訴分)
   福岡県64名、佐賀県5名、長崎県17名、大分県4名、熊本県3名、
   宮崎県8名、沖縄県2名
→累計で、以下の通り。福岡290名、佐賀36名、大分25名、熊本14名、長崎43名、鹿児島12名、宮崎17名、山口14名、沖縄3名、その他10名
 無症候性キャリア56名、慢性肝炎199名、肝硬変53名、肝ガン84名、死亡29名(遺族72名)
 3 九州訴訟全体の原告数
今日、福岡で103名の原告が提訴したため、福岡地裁における九州訴訟の原告は合計464名に(被害者数421名)。
熊本、鹿児島を会わせると、今日、115名(被害者108名)提訴したため、
九州訴訟原告は、505名(被害者462名)に。

* 全国訴訟・本日の提訴状況
 12地裁439名(被害者382名。以下同じ)
 札幌0,仙台18名(18)、金沢16名(8)、新潟26名(16)、東京104名(92)、長野0,静岡8名(5)、名古屋35名(33)、大阪89名(77)、松江12名(9)、鳥取16名(16)、福岡103名(96)、熊本6名(6)、鹿児島6名(6)
今日提訴後における全国の原告3116名(被害者2857名)