B型肝炎九州訴訟第10次提訴

本日15:00から、福岡地方裁判所に、B型肝炎九州訴訟の第10次提訴を行いました。今回の提訴者は6名で、九州訴訟の原告は139名(被害者数130名)になりました。
 今回提訴した匿名原告の男性(福岡県内在住、65歳)は、1986年にB型肝炎と診断され、1992年、九大病院でインターフェロン治療を受けましたが、効果がありませんでした。適切な治療法がないとのことで治療が受けられないまま経過していたところ、
 2005年に、肝硬変と診断されました。さらに、2007年に肝ガンを発症し、アルコール注入とラジオ波焼灼術を受けました。
 さらに今年5月、ガンの再発を指摘されました。これからアルコール注入の治療を受ける予定です。
 最初にB型肝炎と分かったとき、医師から、予防接種の回し打ちだろうといわれていました。そのときは、運が悪かったんだろうと思っていました。最近、B型肝炎訴訟が起こされていることは知っていましたが、本当は避けられるのに国の怠慢で引き起こされたことだったと知ったのは今年の3月のことでした。
 国の責任でなったのであれば、国の責任で償ってほしいと訴えました。
今日は、全国9地裁で32名が追加提訴を行いました。
 詳細は以下の通りです。
第1 九州訴訟第10次提訴の概要
 1 原告、被害者
    原告は6名(男性5名、女性1名)。被害者も同じ。
 2 原告(被害者)年齢
    30代3名、40代1名、50代1名、60代1名
 3 原告居住地 福岡県4名、長崎県1名、山口県1名
 4 肝炎のステージと請求額
   合計 2億2000万円
     慢性肝炎     3300万円  5名
     肝ガン      5500万円  1名
 5 全体の原告数
今日、福岡で6名の原告が提訴したため、福岡地裁における九州訴訟の原告は合計139名に(被害者数130名)。
* 九州訴訟の現状(2010.6.2提訴後時点)
請求金額合計:49億7200万円
被害者のステージ:無症候性キャリア 14名
         慢性肝炎 78名
         肝硬変・肝ガン 28名
         死亡 10名(遺族19名)
原告居住地:福岡96名、佐賀9名、大分4名、熊本3名、長崎6名、鹿児島6名、宮崎1名、山口7名、沖縄1名、その他6名
第2 2010.6.2 全国いっせい提訴状況
 1 今回の提訴前
    全国10地裁、原告数420名(被害者数410名)
札幌62名、東京49名(被害者48名)、新潟16名、金沢7名、静岡14名、大阪68名、広島57名、鳥取8名、松江6名、福岡133名(被害者124名)
 2 今回の提訴後
今回の全国提訴は、以下の通り。
北海道9名、東京1名、静岡2名、新潟2名、金沢1名、大阪8名、広島1名、鳥取2名、福岡6名の9地裁32名が提訴。
今回の提訴により、全国の原告総数は、10地裁で452(被害者数442名)になった。
無症候性キャリア 77+12 慢性肝炎 246+15 肝硬変・肝ガン72+4 死亡 15+1 (被害者数442)
* 今後の予定
  6/12 10:00〜15:00 B型肝炎110番
   B型肝炎の持続感染者を対象とした、提訴の電話相談
092−724−3019(この日のみの番号)