B型肝炎九州訴訟第9回口頭弁論期日

 本日13:30、九州訴訟の第9回口頭弁論期日が開かれました。
 弁護団から、落合弁護士を中心とした3名の弁護士(柳弁護士、木村弁護士)で、国が主張している、「被害者の共通被害を考えると、人によって異なる要素を全部排除しないといけないから、『ウイルスへの感染』と、『肝炎の発症』ぐらいしか残らず、闘病生活すら含まれない」という内容に対する反論を行いました。意見陳述をされたり、法廷で証言された原告の皆さんの被害から、そのような単純化が絶対に許されないことを明らかにしました。
 また、迫田学弁護士から、提訴後に亡くなられた原告34番さんの被害が語られました。平成16年に、突然具合が悪くなりました。肝硬変による食道静脈瘤破裂の発症でした。突然、死を突きつけられ、抗ウイルス薬を投与されましたが、肝ガンを発症しました。あるべき人生を変えさせられ、家族にも迷惑をかけざるを得なくなる悔しさやふがいなさを訴えてほしいと、弁護士に託していました。「私はもう長くは生きられないでしょう。一刻も早く解決して頂かなければ、どんなによい解決も私には意味のないことです。」と語った数日後、息を引き取られました。
 B型肝炎訴訟の早期解決の必要性が十分に伝わったのではないかと思います。
 今日は、天気も悪く、3月とは思えないほど寒かったのですが、なんとか傍聴席が満杯になりました。傍聴支援に足を運んで下さった皆様、どうもありがとうございました。
 3月14日12:00からの天神旧岩田屋前での街頭宣伝行動へも、是非ご参加下さい(報告集会の席で、ここでなされる学生さんたちの出し物も披露されていました)。
 よろしくお願いいたします。